独断で選んでいますので、異論、反論いろいろ有るかと思いますが、ご容赦ください。
定期的に更新していくつもりなので、みなさん、おすすめをお待ちしております。
占星術殺人事件 島田荘司 1981年12月

1936年2月26日、二・二六事件が発生したその日、猟奇的で難解を極める事件が起きた。画家の梅沢平吉が、自宅の密室状態のアトリエで殺された。そして、現場に残された遺書ともとれる手記には怪奇的な内容が記されていた。それは若い6人の処女から、それぞれの星座に合わせて体の一部分を切り取り、それらを合成して完璧な肉体を持つ女性「アゾート」を作成するというものだった。
島田荘司のデビュー作です。推理小説で、人気シリーズの第一作になります。本格ミステリーの代表の一冊で、本格ミステリー好きなら外せない名作です。
不可能犯罪と奇妙なトリックが組み合わさっていて、全部一本の線でつながる爽快感がすごいです。
十角館の殺人 綾辻行人 1987年9月

十角形の奇妙な館が建つ孤島・角島を大学ミステリ研の七人が訪れた。館を建てた建築家・中村青司は、半年前に炎上した青屋敷で焼死したという。やがて学生たちを襲う連続殺人。
綾辻行人のデビュー作。孤島に集まった大学生たちが一人づつ殺されていく、クローズドサークル型のミステリーです。読みやすく、心理描写も含んだ、本格ミステリーの代表のような一冊です。
すべてがFになる 森博嗣 1996年4月

孤島の研究所に引きこもる天才工学博士・真賀田四季が、なぜか彼女の部屋からウェディングドレス姿で両手両足を切断された死体となって発見されるという、不可解な密室殺人に、大学助教授の犀川創平と女子学生の西之園萌絵が挑む。
森博嗣のデビュー作。理系ミステリーとして評価が高かく、論理とトリックがびっしり詰まった作品です。
葉桜の季節に君が想うということ 歌野晶午 2003年3月

元私立探偵の「何でもやってやろう屋」成瀬将虎が、フィットネスクラブで知り合った愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼されるというものです。そんな中、将虎は自殺を図ろうとしていた麻宮さくらを救い、二人の間には恋が芽生えます。
推理恋愛小説です。叙情トリックの代表例で、物語の構造そのものに驚かされる構成美が光る作品です。
告白 湊かなえ 2008年8月

我が子を殺された女性教師・森口悠子が、終業式のホームルームで「娘を殺したのはクラスの生徒です」と告白することから物語が始まります。事件の真相に迫るため、森口は犯人とその家族、そして級友の視点から語らせるという形式を取り、次第に事件の全体像と、登場人物たちの歪んだ心理が明らかになっていきます。
「イヤミス(嫌な気分になるミステリー)」と呼ばれ、人間の心の暗部をリアルに書いた作品です。
medium霊媒探偵城塚翡翠 相沢沙呼 2019年

推理作家として難事件を解決してきた香月史郎は、心に傷を負った女性、城塚翡翠と出逢う。 彼女は霊媒として死者の言葉を伝えることができる。 しかしそこに証拠能力はなく、香月は霊視と論理的推理を組み合わせて事件に立ち向かう。 一方、巷では連続殺人鬼が人々を脅かしていた。
新時代の本格ミステリーです。
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